株式会社 ヤスダモデル
安田 一真
京都府京都市南区
造形力を活かした木工什器や家具、
からくり時計を作っています。
うちは、職人技を持ったスタッフが揃ってる。
どんなデザインでも形にできると思って取り組んでいます。
うちは、曲線に強い。他社では断られてしまうような湾曲したデザインとか、
こんなデザイン実現不可能だろうというようなものを作れるのが強み。
70年の歴史があるから、ベテランの技術力に自信があります。
それを継承する若い職人も多いです。
創業から70年続いているので、働いている社員は、60代のベテランもいれば、20代の若い社員もいます。うちの仕事は、職人の技術力がとても大切。今後も品質を守っていけるように、若い世代へ技術を継承していっています。
厳しい父から、ようやくバトンを受け取りました。
私は、家業の3代目として、大学卒業後すぐに会社に入りました。大学時代からアルバイトという形で関わってはいたんですけど。
まず、自分も現場に入って職人仕事をしてました。その後、営業に出るようになりましたね。自分で取った仕事は、自分で作ったりして。一連の流れを掴んでいきました。
私の父はとても厳しい人で、入社してからずっと「後継者候補」と言われ続けていました。あくまで候補ってことですよね。なんだか認めてもらえてないような。まぁ、今も認めてもらえてるとは思えていないんですが。。。
そのことに腹が立って、見返してやるって気で頑張ってました。
バトンをもらうまで、もうやめようとも思ってた
けど。会社も、みんな(社員)も好きで、
ものづくりが好きだったから、今がある。
とは言っても、父に対しての自分の中の反発はすごくて、やっぱりきつかったから、バトンを受け取るまでは、正直やめようかなと思ったこともありました。
でも、会社も、職人さんたちも、社員みんなが好きだったし、何よりものづくりは好きだったから続けられたと思います。
だからこそ、受けたバトンを次に繋げたい。
バトンを受け取ったからには、やっぱりこの先も続いていく会社に育てたいですね。私が65歳になるころには、しっかり次の世代にバトンを渡せるようにしたいです。25年後くらいかな。
そのためにも、もっと社員のみんなが働きやすくて、つないでいきたいと思えるような会社にしていくことが大切ですよね。
だから、今は、8時間の就労時間を充実させて、みんなが朝起きた時に「よし、会社行くぞ!」って前向きになれるようにしています。
みんながもっと自ら考えて行動できるように
指導していきたい。
バトンを先へつないでいくためにも、今は社員みんなが自分で考えて行動できるような会社をつくっていきたいと思っています。
過去は、1から10までを全部教えていたんですが、みんな言われた通りに行動して、つくってって感じだったんです。でも、それはロボットがやればよくて、つくっているのは人間なんだから。もっと自分たちがどうしたいとか、どうした方がいいのかって考えて行動できるようになってほしいなって思って。
お客さんからの「こんなの作りたい」っていう要望から、どんなお客さんなのか?納期は?素材は何が最適?どんなイメージにしたい?とか、自分たちで考えて提案とかできるようになると、その社員本人のやりがいにつながるし、面白い仕事になると思うんです。
だから今は、セミナーなんかも受けてもらったりしているんですが、まだまだぼーっと聞いている人もいて。温度差を少し感じたりしてます。
今すぐ、社員に丸投げするのは難しいから、こちら(経営側)から、「やってみな、失敗はない。恐れるな!」って背中押してあげて、私も一緒に体感してってことをしてます。
みんなと同じ方向を向いていけるようにしたいですね。
・つくるひとの情報・
会社名 | 株式会社 ヤスダモデル |
所在地 | 〒601-8203 京都市南区久世築山町 379-4 久世工業団地 |
設立 | 1947年 |
TEL | 075-933-2252(代表) |
kyoto@yasudamodel.co.jp | |
公式サイト | https://www.yasudamodel.com/ |